深谷 「心理学を開く 」1章を読む。
梅津の考えを実践に有用しかつ、その考えを文章に記してきたのは深谷だろう。
以下教育実践及び梅津の考え理解につながる引用部を載せておく。
p6
フィードバック‥‥自分の着手に対する相手の反応を見ながら、より適切な一手を打つために自分の構想を調整する再帰的な機能→相手の反応を予期しながら適切で有効な一手を打つことができるようになる。事前の同化
フィードフォワード‥‥事前に予期が効くこと。
事後の調節 身構えなおし
とりあえずフィードバックを受けてみなければ、フィードフォワードが有効にならない。
p27 外来フィードバック・外環境の変化パターンが外来情報になって自身へ再帰して入力される。 内来フィードバック ・内環境の変化が自身に向かう再帰的な入力として作用すること。その差異が処理されると、
予期して身構えるフィードフォワードが機能する。→すなわち予測と確認が確率高く一致する確定状況へと転換できたということであろうか。
cf).ピアジェの同化と調節、シェム、シェマの考え方は要チェック。梅津もまたピアジェとほぼ同年代の人物であり、論文でピアジェの論を引用している箇所が見受けられる。
外来フィードバックと内来フィードバックのねじれは、深谷はホルスト(1954)により説明を加えている。→不確定状況の形成ということか。
もし、この、ズレを減少させていく、制御することができるのであれば、それは確定化へ近づいたということがいえるであろう。
→フィードフォワードとフィードバックが相補的に機能して統合されてくるほど、
確定化 さらには行動の調整が滑らかとなるであろうか。